GtkD による GUI アプリケーションの開発 (Windows)

GtkD は GTK+ のD言語へのバインディングで、クロスプラットフォームに対応しています。以下では、Windows 環境で GtkD を使ってGUIアプリケーションを作成する手順について説明します。


ダウンロード

まず、以下の3つのファイルをダウンロードします。( ) 内のファイルは現時点での最新版です。

1. DMD (dmd.2.063.2.zip)

解凍してDドライブの直下に置きます。 → D:\dmd2

2. GtkD (GtkD-2.3.2.zip)

解凍して名前を GtkD に変更して、Dドライブの直下に置きます。 → D:\GtkD

3. GTK+ → Windows 32bit の all-in-one bundle (gtk+-bundle_3.6.4-20130921_win32.zip)

解凍して名前を gtk+ に変更して、Dドライブの直下に置きます。 → D:\gtk+

注) all-in-one bundle にはプログラムの実行に必要な dll が含まれています。

注) 64bit版はパソコンによってはうまく動作しません。(私の64bitパソコンでは動作しませんでした)

フォルダの配置はあくまで一例ですので、配置に合わせて以下の設定をして下さい。


gtkd.lib のビルド

rdmd2.bat を Build.d のあるフォルダ(D:\GtkD)に入れて実行すると gtkd.lib (スタティックリンクライブラリ)がビルドされます。このファイルは .exe ファイルをビルドする際に必要になります。尚、バッチファイルの名前を rdmd.bat にすると暴走するので注意して下さい。

rdmd2.bat

set path=D:\dmd2\windows\bin
rdmd Build.d

注)GtkD のバージョンによってはビルド出来ないことがありますので、その場合は別のバージョンで試してみて下さい。GtkD-2.3.2 では問題なくビルド出来ました。 → GtkD ダウンロードパッケージ一覧


sc.ini の設定

D:\dmd2\windows\bin\sc.ini の DFLAGS の行の末尾に “-ID:\GtkD\src” を追加します。 -ID の D はDドライブの意味です。GtkD の配置に合わせて設定して下さい。

sc.ini

[Version]
version=7.51 Build 020

[Environment]
LIB="%@P%\..\lib";\dm\lib
DFLAGS="-I%@P%\..\..\src\phobos" "-I%@P%\..\..\src\druntime\import" "-ID:\GtkD\src"
LINKCMD=%@P%\link.exe
LINKCMD64=%VCINSTALLDIR%bin\amd64\link.exe
VCINSTALLDIR=%VCINSTALLDIR%
WindowsSdkDir=%WindowsSdkDir%


GtkD プログラムの作成

sample.d は、“Hello!” を表示する GtkD プログラムです。

sample.d

import gtk.Label, gtk.Main, gtk.MainWindow;

void main(string[] args) {
  Main.init(args);
  MainWindow mainWindow = new MainWindow("^o^");
  mainWindow.setDefaultSize(200, 100);
  mainWindow.add(new Label("Hello!"));
  mainWindow.showAll();
  Main.run();
}


.exe ファイルのビルド

dmd2.bat を sample.d のあるフォルダに入れて実行すると gtkd.lib がスタティックリンクされて sample.exe がビルドされます。尚、バッチファイルの名前を dmd.bat にすると暴走するので注意して下さい。

dmd2.bat

set path=D:\dmd2\windows\bin
dmd -L+D:\GtkD\gtkd.lib sample.d -ofsample.exe


実行

run.bat を sample.exe のあるフォルダに入れて実行するとプログラムが起動します。

run.bat

set path=D:\gtk+\bin
sample.exe

尚、起動時にDOS窓を表示させたくない場合は、run.vbs を run.bat と同じフォルダに置き、run.vbs から実行するとDOS窓は表示されません。

run.vbs

CreateObject("WScript.Shell").Run "run.bat",0


参考資料
1.GtkD Tutorial
2.gtkd-developers/GtkD – Installing on Windows

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